レアメタルの最新ニュース
工業製品に必須素材、レアメタル
レアメタルとは、31鉱種からなる希少金属の総称です。
埋蔵量が少ない、採掘困難な場所にあるためにコストが高い、単体で取り出すのに
高い技術が必要など、レアメタルが希少といわれる理由です。
でも私たちの日常に欠かせない携帯電話やデジタルカメラ、パソコンなど先端工業製品には、
すべてレアメタルが使われ、その総産出量の25%を日本が消費しています。
最近では世界的な高騰から、レアメタルがニュースや雑誌で話題になることが多いですが、
そもそもレアメタルとは、いったいどんなものなのでしょうか?
レアメタルとその産出国について、レアメタルをめぐる動向について調べてみました。
レアメタルが世界を動かす
経済産業省、携帯リサイクルキャンペーンを促す
経済産業省(経産省)は、6月3日~7月7日の約1カ月を
「使用済携帯電話回収促進キャンペーン」として、他の省庁や
携帯関連事業者と連携したイベントや実証試験を行うことを発表しました。
開始初日の6月3日には、ビックカメラ有楽町店でキックオフイベントが
開催される予定です。
また東京都と神奈川県で、リサイクルショップやショッピングセンター、
家電量販店などを携帯電話の回収拠点とし、9月頃まで回収を行い、
その効果について見直すつもり。
さらに横浜市と京都市では市役所・区役所などに回収場所を設けて、
リサイクルを展開します。
このほか、6月11日には、秋葉原のUDXアキバ・スクエアで
「携帯電話・PHSリサイクルに関するシンポジウム~循環型社会における
携帯電話・PHSの3R~」を開く予定です。
経産省では、同キャンペーンの実施により、天然資源よりも高濃度で
貴金属やレアメタルが含まれる携帯電話・PHSを積極的にリサイクルすることで、
資源として有効に活用ができ、廃棄物の抑制も可能と考えています。
今後は、環境省や総務省、地方公共団体、携帯キャリアやメーカーとともに
取り組んでいくつもりです。
携帯電話用レアメタル、コンゴ武装勢力の資金源に。
スペイン・バルセロナで、今月16日から開幕している世界最大の
携帯電話関連の展示会「GSMA Mobile World Congress」で、
携帯電話で使用されるレアメタルが、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の
武装勢力への資金源になっていることが、国際NGOの報告でわかりました。
ロンドンに拠点を置くこのNGOは、グローバル・ウィットネス(Global Witness)。
同展示会でメーカー各社に対し、「コンゴ東部の鉱物取引と武装勢力による
市民への残虐行為には直接的な関係がある。それは携帯電話の世界的な
需要増加によって武装勢力に流れる資金の増加。
武装勢力が支配する鉱山からレアメタルを購入しないよう監視すべきだ」
と訴えています。
この団体と国連(UN)専門家による調査によると、コンゴ東部の紛争に
関与している主な武装勢力のすべてが、高付加価値の鉱物の取引で
資金を得ている可能性があるとされています。
こうした鉱物は、携帯電話の部品として欠かせないスズやタンタルと
いったレアメタルの原料になります。
コンゴ民主共和国北東部、Iga Barriereの金鉱山でバケツリレーで泥や石を運ぶ労働者
豊富な鉱物資源のあるコンゴ東部は1990年代以来、
紛争が続き、多くの市民が犠牲となっています。
国連や人権関連のNGOは、武装勢力による鉱物資源の搾取を
これまでたびたび非難していますが、この展示会を通じて
携帯電話の各メーカーにも現状への理解を求めています。
(AFP BBNEWS 2009年2月17日配信より)
新日石と新日鉱が経営統合
石油元売り最大手の新日本石油と大手の新日鉱ホールディングスが、
2009年10月に持ち株会社を設立し経営統合することを、昨年12月に発表しました。
世界的な景気悪化で石油製品の需要は低迷し、収益が圧迫されている
石油元売り会社は、それぞれ経営基盤を強化することが課題になっています。
この統合により、新会社の売上高は2009年3月期見込みで13兆円を超え、
世界で第8位の石油会社となります。
またガソリン販売のシェアで2位のエクソンモービルグループの2倍以上と、
国内では圧倒的なシェアを占めることになり、
さらに貴金属やレアメタルの鉱山開発、精錬、金属製品の生産も
一貫した体制をとることができるでしょう。
両者の統合は、石油業界に大きな波紋となったことは
確かなようです。