レアメタル広がる用途
東芝、10分で9割充電できる次世代バッテリーをデモ
東芝は、2008年9月30日、千葉市・幕張メッセで開催中の
ITエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」で次世代バッテリーを
ノートパソコンに搭載して、パフォーマンスを公開しました。
そのバッテリーパックはSCiB(Super Charge ion Battery)を使用したもの。
SCiBの特徴は長寿命で、さらに急速に充電できる点です。
今までのリチウムイオンバッテリーは、充放電を繰り返すことで徐々に
電池容量が減るので、数年で交換が必要でした。
しかしSCiBは充放電を6000回繰り返しても、80%以上の容量を
維持できることがわかりました。
また、コンセントに接続後10分程度で9割の充電が完了!
東芝のブースで行われていたデモでは、リチウムイオンバッテリーとSCiBに同時に給電し、
SCiBの充電スピードをアピールしていました。
SCiBとリチウムイオン電池は、同じコバルト酸リチウムを電解液に使用。
リチウムイオン電池では負極にカーボン系素材を使っていますが、
SCiBは負極の主要材料にチタン酸リチウムを採用したことで、安全性が向上しました。
実際、SCiBは、バッテリー本体を物理的に押しつぶすテストでも、
破裂、発火、発煙といった事故は発生していない、と東芝は公表しています。
SCiBは、この4月に電動自転車に搭載されるなどすでに一部実用化していますが、
ノートパソコンへの実装時期はまだ未定です。
日産ハイブリットカーに最新電池を搭載
日産自動車、日本電気(以下、NEC)、NECトーキンは2008年5月19日、3社間の合弁会社である
オートモーティブエナジーサプライ(以下、AESC)による自動車向けリチウムイオン2次電池の
事業化を決定したと発表しました。
2007年4月に日産とNECグループの折半出資会社として設立されたAESCは、
次世代の電動自動車(ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車など)を対象とした
リチウムイオン2次電池の開発およびマーケティングをおこなってきました。
リチウムイオン2次電池は形状や正極材料によりその種類もさまざまです。
たとえば形状では、円筒形、角型、ラミネート型の3種類。
NECトーキンでは、角型とラミネート型を販売しています。
角型は、おもに携帯電話やデジカメなどに搭載され、400Wh/m3(体積エネルギー密度)を
超える高いエネルギー密度が特徴です。ラミネート型は、大型機器用に搭載され、円筒形や
角型と比べ形状自由度、薄型化、軽量化の面で優れています。
リチウムイオン2次電池は、正極材がコバルト系とマンガン系の2タイプがあります。
コバルト酸リチウムを使用するコバルト系は、放電エネルギーが大きい一方、
希少素材のコバルトを使用しているので、材料コストが高いことや過充電防止用の
保護回路が必要といった課題がありました。
NECトーキンは、これを解決し、安定したスピネルマンガン酸リチウムの合成技術の
実用化に世界で初めて成功することができました。
この成功により誕生した正極材にスピネルマンガン酸リチウムを採用した
マンガン系リチウムイオン2次電池がAESC製リチウムイオン2次電池。
従来の円筒形ニッケル水素電池と比べ2倍の電力を供給できる小型のラミネート構造を
採用しています。同社製電池を搭載した実車走行試験では10万km以上を走行する
長寿命を実現。カドミウム・鉛・水銀などの環境規制物質を使用していないので、
環境にもやさしいのが魅力です。
NECの取締役執行役員専務である鹿島浩之助氏は、「NECの研究所で誕生した
高安全・低コストのマンガン系リチウムイオン電池技術と、NECトーキンの
電池製造技術ノウハウおよび最先端の電極材料技術がAESCの競争力を
高めるものであると確信している。当社の技術を実用化したAESC製電池の普及を
進めることでCO2排出量を削減し、地球環境に貢献したいと思う。」と述べています。
環境にもやさしいカイロが人気
冬の外出で重宝するのが使い捨てのホカロン。
でも最近、若い世代が「携帯ウォーマー」として人気なのがベンジン懐炉です。
実は日本が世界に誇る発明品で、クリーンな触媒発熱と高い熱効率、半永久的に
使用可能。元祖ハクキンカイロに続いて、ジッポーブランドやカラフルなアルミ製なども登場し、
中高年には懐かしいでしょう。
この数年100万個が生産、「環境意識の高まりでゴミにならないことも注目され、
その後も増加傾向です」と、ハクキンカイロの3代目社長の的場さん。
標準の「ハクキンカイロPEACOCK」(2800円)で幅68ミリ、長さ101ミリ、厚さ15ミリ。
真鍮(しんちゅう)にニッケルクロムメッキを施し、鏡面仕上げの輝きが美しいです。
キャップの通気孔は創業以来クジャク柄で「発熱が安定するよう綿密に計算している」。
注油カップ2杯(25cc)で最大24時間発熱し、熱量は使い捨てカイロの13倍にもなります。
火口(発熱部)のプラチナ触媒が、気化したベンジンを水と炭酸ガスに分解するときの
酸化熱で温かくなるのです。
最近の研究では、プラチナが放射する電磁波(遠赤外線)は、「細胞活性化の効果がある」
と報告されていて、びっくりしました。

レアメタルの利用は実に多彩
レアメタルの利用はさまざまですが、私たちの日常生活に必要な電化製品にも
数多く使われていることがよくわかります。
| 鋼の強度、耐熱性、耐腐食性の改善や加工しやすくするなど、ベースとなる鉄鋼に様々な機能を付加させる特殊鋼等の合金添加原料として、レアメタルが利用されている。 | |
| 半導体、リードフレーム、コネクター、透明電極、振動モーター、コンプレッサー、ハイブリッド自動車、 小型燃料電池などに使用。 | |
| 精密加工機械とは、小型情報通信機器を製造するためのカッターやドリルなど、非常に高い精度が求められる部品を加工するためのものだが、そこにもレアルメタルが使用されている。デジタルカメラ、携帯電話、ノートパソコンなどの製造にはこの機械は必須。 ボールペンのボール、ビールの缶、ビデオテープなども工作機械によって製造されているのは、意外。 | |
| 自動車排気ガスの浄化に使われる触媒、燃料電池、光触媒などの性能を高めるためにレアメタルが必要。 二酸化炭素の吸収・固定を行うにはリチウムやチタン等、熱を電気に変換する熱電発電で使用するにはコバルト、アンチモン等などを使っている。 |
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