レアメタルの最新ニュース
工業製品に必須素材、レアメタル
レアメタルとは、31鉱種からなる希少金属の総称です。
埋蔵量が少ない、採掘困難な場所にあるためにコストが高い、単体で取り出すのに
高い技術が必要など、レアメタルが希少といわれる理由です。
でも私たちの日常に欠かせない携帯電話やデジタルカメラ、パソコンなど先端工業製品には、
すべてレアメタルが使われ、その総産出量の25%を日本が消費しています。
最近では世界的な高騰から、レアメタルがニュースや雑誌で話題になることが多いですが、
そもそもレアメタルとは、いったいどんなものなのでしょうか?
レアメタルとその産出国について、レアメタルをめぐる動向について調べてみました。
レアメタルが世界を動かす
スカンジウム
| 化学記号 | Sc |
| 元素名の由来 | 発見者の祖国スウェーデンのラテン語 |
| 存在場所 | トルベイト石などに含まれる |
| 特徴 | 水にゆっくり溶ける。熱水や酸には易溶。常温で空気中に酸化する。 |
| 用途 | 照明での利用。アルミニウム合金への添加、ニッケル・アルカリ蓄電池の陽極にスカンジウムを加えると、電圧が安定、寿命が延びる。 |
昭和電工、ベトナムに高性能磁石原料工場 「中国依存」脱却へ
昭和電工は、ハイブリッド自動車や風力発電機用モーターなどで
需要が高まっている高性能永久磁石の原料を確保するために、
レアアース(希土類)を磁石用合金の原料へ加工する拠点を
ベトナムに新設すると発表しました。
日本では希土類のほぼ全量を中国に依存してますが、同国は資源の囲い込みを
進めているため、希土類の豊富な埋蔵量が期待されるベトナムに、
日本初の加工工場を建設することになりました。
具体的には、現地に設立した同社90%出資の子会社を通じ、
首都ハノイの南方約40キロの工業団地に、鉱石などから希土類の一種である
ジスプロシウムメタルなどを分離精製して電解するものです。
製造するのは、永久磁石の中でも最も磁力の強いネオジム系磁石用の希土類で、
高温下でも高い磁力を維持できるのが特徴。
総投資額は約18億円。2010年から年間800トンの希土類を生産し、
年間で約20億円の売上高を目指します。
希少金属スカンジウム 草津温泉から回収
10月7日、「日本原子力研究開発機構」は、希少金属(レアメタル)が
とけ込む草津温泉(草津町)から、スカンジウムを回収することができたと
発表しました。
同機構では「液体からスカンジウムだけを採取する技術は恐らく世界初。
平成25年には、スカンジウムの販売先などビジネスプランを整えたい」と
しています。
スカンジウムは、アルミニウムに混ぜると耐熱性や硬度が上がり、
燃料電池にも使用されるなど、利用方法のさらなる広がりも注目される
希少金属です。現在の取引金額は1キロ約200万円。
具体的には、1トンあたり約17ミリグラムのスカンジウムが含まれている
万代(ばんだい)源泉が流れる湯川に、1分あたり40リットル処理できる
装置を設置し、95%以上のスカンジウムを回収できました。
今後は、同機構では、酸性溶液中の低濃度スカンジウムに対し、
親和性の高いリン酸基を付着させた金属捕集布を用いた装置を、
民間企業などと共同開発をする予定です。
さらに金属捕集布の耐久性を高めるなどして実用化に向けた
研究を進めるほか、他の希少金属の回収にも応用していく方針。